インプラントによる矯正歯科治療

歯科インプラント(歯を失った部分にチタン製の人工歯根を埋め込みその上に人工の歯をつくる)を応用した矯正歯科治療で、矯正用につくられたインプラントを顎の骨に埋め込み、固定源として使用する事によって、今までの矯正歯科治療では難しかった歯の動きを可能とする方法です。

これは、インプラントを使って矯正歯科治療が出来ないものかと動物実験が行われた事に端を発し、歯の移動の為だけに用いられる目的で作られているため、歯の移動方向に合わせ様々な部位に植立できる様になっています。また、通常のインプラント歯科治療と同様に、人体に一番親和性の高いチタンが用いられています。

特徴は、歯を抜かなければ矯正ができなかった方でも歯を抜かずに並べることができる (親知らずがある場合は抜歯しなければならないことがあります)ことや、従来の歯科矯正法では難しいとされている開咬(かいこう)やガーミースマイルにも対応出来る、ということです。

これによって矯正治療は治療の幅を広げることができました。通常の歯科矯正治療では難しい症例が可能になる等のメリットがある反面、インプラントを埋め込む外科手術に対する不安やデメリットも存在します。

矯正用インプラントの種類と主な症例

 

SMAP(スマップ)

K-1システム

MIA(マイクロインプラントアンカレッジ)

説明

インプラント矯正で歯列弓全体の後退をはかる様な強い力が必要な場合に使用す事が多く、穴の部分を顎の骨面にネジ止めします。

おもに前歯部に適用するもので、比較的小移動や、ガミースマイルと呼ばれる笑った時に歯茎が必要以上に見える状態の改善にも有効です。ねじ式のアンカー(インプラント)です

MIAとは、マイクロインプラントK-1システム と同様、比較的小移動に用いられ様々な部位への植立が可能。

主な症例

【開口】 奥歯のみが接触していて前歯は噛んでいない状態のことで、SMAPシステムを使用します。

【ガミースマイル】 歯茎の幅が広く歯が小さく見える症例のことで、K-1システムを使用します。